月に尋ねて - 青空　徒然なるままに　次郎

　月に尋ねて

宵闇にぽっかり浮かぶ満月が東の空に顔を出して今宵の夜を映している

月の光に煽られて海の碧と山の緑が
薄暗い暗闇に影を消すかように反射して

奏でる月に魅せられて今夜の行先を尋ねても月の光は黙ってまま

薄い光線を投げながら言わず語らず無言歌で月は何も示唆しない

月が西の空に変わる頃またまた深夜の暗闇が音も立てずに忍び寄りまっ暗闇の静けさに月の光は減少して消えるように移っていく

そして何も言わずに月は遥か彼方へ沈んでいく

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